県職連合第22回・県職労第102回定期大会宣言

 県職連合は、6月24日に県職連合第22回・県職労第102回定期大会を開催しました。

 

大 会 宣 言


 新型コロナウイルス感染症が再度全国に拡大し、4月25日の4都府県に始まり5月23日には10都道府県に3度目となる緊急事態宣言が発出された。公立・公的医療機関を中心に懸命な努力が1年以上継続している中、感染症病床や医療人材の不足により、医療崩壊の危機を招いている。第4波となる再拡大を防げなかった政府の対応は厳しく批判されなければならず、この間の行き過ぎた医療現場をはじめとした公共サービスの削減が、住民の命や健康に影響を及ぼすことになったことは大きな問題である。
 こうした状況の中、4月25日に行われた衆参3補欠・再選挙では、立憲民主党をはじめ野党系候補が全勝し、後手に回った新型コロナウイルスへの対応や相次ぐ金権政治の不祥事など、発足から8カ月になる菅政権に対する有権者の強い不満を突きつける形となった。秋までに行われる総選挙は、今後を占う重要な政治決戦と位置づけ、立憲民主党を中心とする幅広い共闘の力による中道・リベラル勢力の議席増を果たさなければならない。
 また、大分県においても新型コロナの「第4波」は猛威をふるい、4月21日以降、2,000人を超える感染者が発生し、多くの組合員が過度な業務を強いられながら感染症対応にあたっている。行財政改革による組織の再編・統合や人員削減を行ったことが、結果として県民に負担を強いていることを認識させなければならない。私たちは、多くの仲間が心身ともに疲弊していることを当局へ訴え、勤務労働条件改善に向けて努力していく必要がある。
このような情勢の中、県職連合は本日、組合員結集のもと定期大会を開催し、向こう一年間の運動方針を決定した。

 第一に、賃金・勤務労働条件の改善のとりくみである
 今年の人事院勧告・人事委員会勧告は、昨年度に引き続き新型コロナの影響により厳しい内容となることが予想される。県民福祉の向上のため、日々奮闘している組合員の賃金水準の維持・向上を図っていくために、職場段階から組合員結集のもと、闘争を構築していく。また、コロナ対策の財源確保を理由とした不条理な賃金合理化には、中央本部に結集を図り対抗していく。
 長時間労働の問題においても、当局と締結した「時間外勤務及び休日勤務に関する確認書」や「36協定」が遵守され、長時間労働是正に向かうよう、改めて当局はもとより人事委員会に対する働きかけを強化し、真の「働き方改革」を追求していく。

 第二に、組織強化のとりくみである
 県職連合運動の前進には強固な団結力が欠かせないが、新規採用職員をはじめ組合未加入者が微増している。組織力の低下は、当局への影響力低下につながることを再認識し、教育宣伝活動等を通じて組合の存在意義や活動内容などを広く伝え、各種闘争に組合員一人ひとりの力が強固に結集されるよう取り組んでいく。

 第三に、平和と民主主義を守るたたかいである
 戦争は最大の人権侵害であり、平和なくして私たちの職場や勤務労働条件の改善はない。民主主義を守り、育て、私たちが掲げる制度・政策要求の実現、労働者全体の生活水準の維持・向上を図らなければならない。
 そのためにも、国政をはじめ各級議会での代弁者が必要であり、衆議院総選挙大分2区における組織内「吉川はじめ」、また来年7月の参議院議員選挙「鬼木まこと」の勝利に向け、県職連合の総力を挙げて闘う。


以上宣言する。


2021年6月24日
自治労大分県職員連合労働組合 第22 回定期大会
自治労大分県職員労働組合   第102回定期大会

2021年06月29日